Weekly Yoshinari

Weeklyじゃなくてさーせん🙏🏻

ポリアンナ

綺麗事は、やり場のない怒りを生み出す。無味には砂糖を加えたくなるし、白には黒を足したくなる。綺麗なのは分かる。でも、なんだか心が落ち着かない。

この形容しがたい感情の存在を、幼い私に教えたのは「愛少女ポリアンナ物語」だ。私は小説を読んでこの物語を知ったのだが、なぜかポリアンナにめちゃくちゃ苛立った。

良い子すぎるからだ。

親を亡くし、叔母に引き取られたポリアンナどん底の状況から自分を救うため、辛いことからも良かった点があると「よかった探し」を行い、明るく振る舞うのだ。

「いやいや。良かったことを探すだけでは、状況は変わらないんだぞ?」

可愛げがなかったので、「よかった探し」には随分と否定的な見方をしていた。

けれども、大きくなるにつれて、なぜだか少女の白さを羨ましく思うようになった。自分は、性格の根っこの部分がひねくれており、良かったことさえも悪く捉えてしまっているような気がしているからだ。彼女のポジティブさは、忌避するのではなく見習うべき部分だと、私は自覚するようになった。

そこで、今回は勝手にポリアンナをリスペクトして、「よかった探し」をしてみたい。項目の全てを肯定で締めくくるのが、今回の目標。

 

・友達に会えた

久々に、東京へ行った!大学時代の友達に会った!しかも、一週間後に長野小旅行をしてくれるという友達のフットワークの軽さに脱帽。ありがとう!!

私は東京に、縁もゆかりも無いし、帰りたいと思う土地は関西なのですが、それでも東京が好きだなと思いました。

「やっぱり、高層ビルって良いよな。私は都会が好きやねん」

「今の居住地ディスるやん」

東京を褒めるたびに、友達が笑うのですが、私の憧れは今も昔も大都会なんです。就職時に内々定をもらった際、朝日で赤茶色の煉瓦が輝いている東京駅を見て、私がずっと見たかった風景だと思ったのを覚えています。初めて大阪・阪急梅田駅を歩いた時と同じ感覚。全てがキラキラしていて、人がこんなにもたくさんいて、ここから世界が繋がっていて。スノードームの中に、時間を落とし込んだ空間のように感じたんです。

祖父母に会うため、小学生の頃は毎年、関西へ行っていたので、大都会は自分にとって手の届く非日常でした。今回、信州から東京へ出かけて、あの幼き日の感覚が蘇ってくるようでした。四方八方に広がるカラフルな空気を肺に満たすような。

そして、同時に、東京に住んでいたのはたった一年ですが、色々な思い出が溢れていることにも気がつきました。

「あ、ここの美術館、一人で何回か行ったところ!」

「ここ、まっすぐ行ったら職場だ!」

「係の打ち上げで何回か行ったお店だ!」

思い出があった方が、ただの歩道でも楽しめるものです。特に、同期と何回か行った焼肉店の前を通り「あ、ちょうど一年前に行ったところ!!あの時、夜だったから(注:同期に甘えがちで、ナビを全部任せてたから。)分からなかった!!」と懐かしくなり、LINEしたい衝動に駆られました。いきなり私の涙腺崩壊ポイントを共有しても、側迷惑なだけだと思うので、やめましたが。

別の場所に住んでみると、好きな場所の再確認ができるんだなあと嬉しくなりました。

え?今の場所の良いところですか?

カレー屋さんが多いところですかね。

その他の良い点もこれから探してみたいと思います。

 

・ニッチフレグランスを買った

香水オタク極まっているので、ずっと欲しかったニッチフレグランスを買いました。

「ニッチフレグランスとは?」と首を傾げているあなた。

簡単に言うと、大衆向けに出回っているブランド香水ではなく、調香師がこだわって調香した香水。どちらかと言えば、独特でアート寄りな感じの香水です。ニッチフレグランスについて、私は今までラルチザンの「Tea for Two」しか持っていなかったのですが、どうしても他の種類も欲しくなったので、購入を決意しました。今度は、ちゃんとお店に行って、匂いを確かめてから買ったよ。

まず、こちら。NICORAI「ムスクアンタンス」です。

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外装からして、高級感ある。

最近流行りですよね、ムスクの匂いって。市販のルームフレグランス等で使われているムスクの匂いよりも、上品な香りです。ちなみに私の部屋のルームフレグランスはムスクです。流行りの香りにはのるまい、と思っていたのですが、一周回って気に入りました。

ムスクは、調香によって、随分と趣が変わるようです。部屋の香りは、どちらかと言うと爽やかな甘さがあります。シャンプーにありそうな、万人受けする香りです。対して、「ムスクアンタンス」は名前に「ムスク」と入っているものの、尖っています。ローズピンクの薔薇を金色のリボンで結んだ感じです。

次に、こちらです。NASOMATTO「ナルコティックv」。

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チュベローズの香りです。私はチュベローズの香りに惹かれやすいことに、最近気がつきました。あと、大体、サンダルウッドやネロリが調香されてる笑

NISHANE「チュベローザ」と迷ったけれど、「ナルコティックv」の方が、角が丸い匂いがしたので、こちらを選びました。それに、こちらの方が色も可愛い。「魅惑のヴィーナス」という名前も素敵。

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ヴィーナスは、ギリシア神話に登場する愛の女神。愛の女神という言葉からは、清らかさを想像しますが、ヴィーナス誕生のシーンはあまり綺麗なものではなく、むしろ生々しいシチュエーションです。「魅惑の」とつくと、真っ白な愛ではなくて、神話を具現化した生々しい愛を想像しませんか。そんな香りです。

私は芸術が好きだし、自分の好きを具現化した匂いに出会えたので大満足です。お高い買い物ができたのは、引越しにより飲み会や外食費が浮いたお陰です。やったね!!

ちなみに、お店について来てくれた友達からは

「これ高いなあ……あ、でもヨシナリの香水よりは安いから、何でも安く見える」

と言われるようになりました。しばらく香水漁りは自粛します。

 

・ネイルした

久々にネイルしました。

会社には、ネイルしている人は一人もおりませんが、私はファッションに関して他人の目を気にしないため、普通にネイルしてみました。指先明るいと、元気出ますよね。長さは短めにしたし、色も抑えたから、誰か褒めて。

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最近、会社の若手研修に私だけ呼んでもらえないんですよ。「私、若手やろ。まだ2年目やで」と思いますが、今の職場の人から見れば私は「お客様」なので仕方ないのでしょう。

他のこと含めて、最初はトイレで泣くほど病んでいましたが、今はふっ切れて「自分は自分だし、他人のこと気にしてても仕方ないわ」くらいに考えています。まあ、たまに病んでるから説得力ないけど。

「なんで私だけ呼ばれないんですかね〜」

と隣の席の先輩にダル絡みしたところ

「だって、見かけに新人感ないもん」

と返されました。

ああ、こういうところね。一人だけネイルしちゃったり、他の若い子みたいにパンツスーツ着ずにレースのブラウス着たりしてるところね。なっとく〜。

この間、諸事情により1週間連続でパンツスーツを着るはめになりました。私は究極的にパンツスーツが似合わないので、苦痛すぎて泣きそうでした。次第に感覚が麻痺して「よし!ローズピンクのネイルをしよう!ピアスの穴を増やそう!髪はハイライトにしよう!」と、周囲の雰囲気に馴染む努力を放棄する発想に至りました。金曜日に我に返り、週末には「ピアスとハイライトについて、今は無理なので、部署異動したら要検討。ネイルは気にせずやっておく」になりました。私は部署異動を希望するより、ファッション業界かベンチャー企業への転職を検討するべきですね。

ということで、ネイルをしよう。ストーン買いに行こう。新人感は失っていますが、私の心は晴れ晴れしているので、ノープロブレムです。

 

・みんなが優しい

私はあまり他人とベッタリするタイプではありませんが、最近、みんなの優しさが心に染みます。ありがとう!!だいすき!!!

まず、お紅茶いただいたり、明太子いただいたりで、最近の食生活が豊かです。週末には紅茶を淹れる楽しみができました。バンザイ。平日は、お陰様で良き明太子ライフを満喫しております。ふるさと納税、明太子にしてもいいのではとか考え出しました。

食料だけではなく、ぬいぐるみまでもらいました。

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私のお膝の上で、一緒に映画を見ています。普段、オンライン英会話のフィリピン人お姉さん以外と会話がないので、

「今日もかわいいねぇぇぇ!!!」

「ちゃんと今日も立ってるの!えらいねぇぇ!!!」

などと、ぬいぐるみに話しかける悲しいヤツになっています。後輩からはマッチングアプリを勧められました。あれには二度と手を出さないぞ。

次に、皆が私のところに遊びに来てくれるため、私は今月、善光寺に3回お参りすることになりそうです。もはや信者やん。

 

最後のやっつけ感が半端ないですが、これ以上書くことがないので、締めます。

ポリアンナってすごい。